ボイスキャディのT11PROについて、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
▼T11PROとT-Ultraの違いについては、下記記事をご覧ください。

T11PRO の評価内訳
ボイスキャディのゴルフウォッチ(GPSゴルフナビ)、T11PROについて、画面表示、操作性、情報コンテンツ、デザイン、コスパの5つの項目別に評価しました(5点満点で普通は3点)。
画面表示:5.0点
形状 | 丸 |
---|---|
仕様 | 有機EL(OLED) |
サイズ | 1.39インチ |
解像度 | - |
ディスプレイは丸型のカラー(タッチ式)で、有機EL(OLED)が採用されています。
有機ELはバックライトを用いる液晶とは異なり、黒が鮮やかで、視野角が広く、見やすいのが特徴です。特にゴルフ用のGPSナビは、黒をベースカラーにすることが多いため(T11PROも該当)、見やすさがとても優れています。
出典:マニュアル
5段階の明るさ調整機能が付いていて、オートモードにもできるため、天候に左右されずに最適な見やすさが保たれます。
ディスプレイ形状は丸型を採用しています。グリーンレイアウトなど様々な形状のものを表示するのに適していて、周辺360°のあらゆる方向にタッチアイコンなどを表示しやすく、提供できる情報の種類・量の多さが特徴です。
とにかく、ディスプレイがとても高品質で、この後でも紹介しますが高機能でもあるため、GPSゴルフナビを使って高度なコース情報・アドバイスを得たい方に適しています。
<他メーカーのシンプルタイプ>
出典:Amazon
逆に言えば、複雑な操作・多すぎる情報は苦手で、表示も操作もシンプルさを求める方には適していません。
上図のような距離が分かりやすいものを求める方は、四角ディスプレイ・低価格のものから探されると良いでしょう。
- 画面が大きくとっても明るくみやすい!! これだけで、もってるだけでも満足感あります。タッチパネルもスムーズでした。
- バッテリーの持ちもいいしなにより画面が明るいのが年齢的に嬉しいです。
操作性:5.0点
操作方法 | タッチ式(+1ボタン) |
---|---|
自動画面切替 (残距離に応じた最適ビューを表示) |
○ |
自動スコア管理 (ショット感知) |
○ |
操作方法
ディスプレイはカラーのタッチ式を採用しています。
タッチ式のメリットは、画面をタッチしたりスワイプしたりして操作しますので、スマホ感覚で扱える、操作方法を覚えなくても気になるところを触れば良い、ということが挙げられます。
出典:マニュアル
反対にデメリットは、価格が高くなる、スマホより画面が小さいため人によっては操作しにくい、といったことが挙げられます。また、タッチ操作する方の手にグローブをされる方には適さないといった声も聞かれます。
一般的にはタッチ式の方が人気がありますが、どちらが操作しやすいかはゴルファー個々人に依りますので、初めての方はご自分が使う様子をイメージしてみると良いでしょう。
出典・参考:voicecaddie.jp
自動機能
タッチ式は高機能なものが多いため、充実し過ぎていて使いこなせいかも?と懸念されるかもしれませんが、T11PROは自動機能が充実しています。
- 自動スコア管理(ショット感知)
- 自動ビュー切替(残距離に応じて切替)
- ダイナミックグリーンアイ(現在地からの向きにグリーンを回転)
特にコース情報さえ見れれば良いという方は、残距離に応じてコースプレビュー、コース拡大、パットビューへと自動的に最適なビューに切り替わってくれますので、操作に困ることなく使うことができます。
スコア管理についても、ショットを自動的に感知して記録してくれますし、スコアは最大200件まで記録されます。
出典:マニュアル
スマホのアプリと連携すると、スコアカード、スコア統計、ティーショットテンポ、ショットトラッキングなどの統計・詳細情報を見ることができます。
- ボタン一つで画面タッチ式で使い方がシンプルですが、ラウンドが始まるとほぼ触らなくて済んだ。
情報コンテンツ:5.0点
コースレイアウト | 〇 |
---|---|
グリーンレイアウト | 〇 |
グリーンの起伏 | 〇 |
グリーンの回転 | 〇 |
3点間距離 | 〇 |
スマホ連動 | 〇 |
その他 | 現在地・グリーンからの同心円 パットガイド ピンディレクション |
T11PROは情報と機能がとても充実しています。残距離に応じて最適なビューが用意されていますので、コースビュー、アプローチビュー、パットビューの3つについて解説します。
スマートコースビュー
出典・参考:マニュアル
① | 現在地 |
② | ドライバーディスタンスアーク (設定したドライバー距離) |
③ | デュアルピンアーク (ピンから50/100m) |
④ | 風速/風向き |
⑤ | ピンまでの距離 |
⑥ | 飛距離アイコン (直前のショットの飛距離) |
⑦ | 現在のホール/パー |
特に便利なのが②と③の同心円です。②はドライバー飛距離として予め設定した距離の同心円が表示されますので、ボールの到達地点を予測することができます。
③はピンから50/100mの同心円が用事されますので、狙うべきポイントを探るのに参考になります。
出典・参考:マニュアル
更にこのビューには、USER IPとバンカー/ハザード情報の2つの便利な機能が搭載されています。
USER IPは、コースレイアウト上の任意の地点をタッチして、レイアップ地点を探ることができる機能です。現在地からタッチした地点、タッチした地点からグリーンまでの距離を表示してくれます。
バンカー/ハザード情報は、こちらもコースレイアウト上のハザードをタッチすると、はざーの手前と奥の距離を表示してくれます。
スマートアプローチビュー
出典・参考:マニュアル
① | グリーン奥・ピン・グリーン手前までの距離 |
② | グリーンアンジュレーション (58段階の色分けで起伏を表示) |
③ | 傾斜が多いポイントを矢印で表示 |
ピンまでの距離だけでなく、グリーンの手前・奥までの距離が分かります。そして、グリーンのあじゅレーションも表示されますので、落としたいポイントを探る上で参考になります。
なお、グリーンの描画は、現在地から見た向きに自動的に回転して表示されます。
そして、グリーンエリアを長押しするとグリーンが拡大して表示され、奥行きと幅、そして傾斜の詳細を確認することができます。
スマートパットビュー
出典:マニュアル
3つのビューの中で最も優れているのがパットビューです。グリーン上ではボール地点からあちらこちらに動き回りますので、まず、ピン位置・ボール位置でそれぞれピンアイコン・ボールアイコンをタッチしてポジションを固定します。
画面左には、ボールからピンまでの距離と高低差が表示されます。そして、画面の上部下部には、ピン先・ピンまでが打ち上げ・打ち下ろしかがテキストで表示されます。
出典:マニュアル
更にピンからの距離が5m以上の場合は、ロングパットのガイド機能があり、左右のエイミング(真っすぐ、左右1クラブ以内が狙い目、左右1m以上が狙い目)を案内してくれます。
- グリーンの傾斜が見れるのは、助かります。
- カラーは鮮やかで、特にグリーン廻りの機能が充実。
デザイン:5.0点
ディスプレイは丸型を採用しています。
カラーバリエーションは無くブラック1種類ですが、無駄がなく落ち着きのあるデザインです。
GPSゴルフナビの中でも高価格な部類に入りますが、それに見合った高級感が漂っています。
サイズ | Φ50.0×16.1mm |
---|---|
重量 | 47.6g |
厚さは16.1mmで丸型としては標準的です。
殆どの方が気にならないと思いますが、そもそもラウンド中に時計をしているのが苦手と言う方は、四角型ディスプレイの方が基本的に薄型になりますので、その中でも10mmぐらいのものを検討しましょう。
- フィット感も良く、軽いので楽です。
- めっちゃかっこいいデザインです!
コスパ:4.0点
このモデルの抑えておきたい特徴は、丸型カラータッチ式パネル、自動機能(スコア管理・ビュー切替)、充実したコース情報(レイアップ・アンジュレーション)、ロングパットガイドといったところが挙げられます。
特に、グリーン情報は充実していますので、パットの際にアンジュレーション、グリーン幅、狙う目安などの情報を活用したい方にはオススメです。
価格は5万円ぐらいとなっていて、いわゆる高価格帯に属します。ただ、画面の見やすさ、コース案内の充実度を考えると納得のお値段です。
T11PRO の総合評価
総合評価
総合評価 | ★★★★★ 4.8 |
---|---|
画面表示 | ★★★★★ 5.0 |
操作性 | ★★★★★ 5.0 |
情報コンテンツ | ★★★★★ 5.0 |
デザイン | ★★★★★ 5.0 |
コスパ | ★★★★☆ 4.0 |
どんな方にオススメか?
T11PROはどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- 約5万円で問題無い方
- 丸型ディスプレイ・カラー表示のタッチ式が良い方
- スコア自動管理(スイング感知)を使いたい方
- コースレイアウト・グリーン・アンジュレーションを見たい方
- レイアップ機能を使いたい方
- 高低差機能を使いたい方
最安値の調査結果
※カッコ内は割引・ポイントを考慮した実質価格
取扱説明書
取扱説明書は下記リンクにて公開されています(外部サイト)。
解説動画
▼T11PROとT-Ultraの違いについては、下記記事をご覧ください。
