ファーウェイのWATCH GT 6について、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
WATCH GT 6 の評価内訳
ファーウェイのゴルフウォッチ（GPSゴルフナビ）、WATCH GT 6について、「画面表示」「操作性」「情報コンテンツ」「デザイン」「コスパ」の５つの項目別に評価しました（5点満点・平均3点）。
▼GT6シリーズ（GT6 / GT 6 / GT 6 HONMA）の比較・解説は下記記事をご覧ください。
画面表示：5.0点
| 形状 | 丸 |
|---|---|
| 仕様 | 有機EL（AMOLED） |
| サイズ | (46mm)1.47インチ (41mm)1.32インチ |
| 解像度 | (46mm)466×466ピクセル (41mm)466×466ピクセル |
ディスプレイ性能
ディスプレイは丸型のカラー（タッチ式）で、有機EL（AMOLED）が採用されています。
AMOLEDはパネル自体が光を放つ仕組みを持っており、薄型・軽量であるだけでなく、黒の締まりや広い視野角に優れています。
液晶よりコストは高めですが、屋外での視認性や色の鮮やかさに強みがあり、ゴルフウォッチとして最も理想的な仕様です。
☑ 画面も46mmモデルは大幅拡大！
GT 6では前作同様に大小2サイズが用意されています。41mmモデルは従来と同じ1.32インチですが、46mmモデルは従来の1.43インチから1.47インチへ拡大され、表示領域が広がりました。
そして、最大輝度は1200nitから3000nitへと大幅に向上し、直射日光下でも文字やコース情報がさらに鮮明に表示されます。
- nit（ニット）は、ディスプレイの明るさを示す単位
- 3000nitに達すると非常に高輝度な部類に入る
- 一般的なスマートフォンは600〜1000nit程度、高輝度モデルでも1500〜2000nit前後が多い
ディスプレイ形状
ゴルフウォッチのディスプレイは円形と四角形に分かれます。円形は腕時計らしい自然な見た目で、装着時の違和感が少なく、コース全体やグリーンの形状を直感的に把握しやすい点が強みです。
一方、四角形は文字や数値情報を大きく見やすく配置できるため、距離やスコアなどを数字で大きく表示、確認したい人に適しています。
つまり、円形は「コースをイメージで捉えたい方」に適し、四角形は「数値やデータで確認したい方」に向いています。その意味で、GT 6はビジュアル派・俯瞰派の方に適しています。
- WSTCHGT3 SEより画面が一回り大きく、明るく見やすくなりました。
- 電池も長持ちし、画面も明るく見やすい。
操作性：4.0点
| 操作方法 | タッチ式（＋2ボタン） |
|---|---|
| 自動画面切替 （残距離に応じた最適ビューを表示） |
○ |
| 自動スコア管理 （ショット感知） |
－ |
操作方法
GT 6のディスプレイには、カラー表示のタッチパネルが採用されています。
操作は直感的で、画面に軽く触れるだけで主要機能にアクセスできますので、初めて使う人でも戸惑うことなく扱えます。
さらに、HUAWEIのWATCH GTシリーズは、ボタンも搭載しています。特に上部のボタンは回転式ダイヤルとして機能します。
このダイヤルにより、コースマップの拡大・縮小が行えます。なお上位モデルのGT 6 Pro / GT 6 Pro HONMAでは無段階でのズームが可能ですが、GT 6は2段階のみの切り替え式となっています。
より詳細にハザードやコース形状を確認したい方は、上位2モデルの方をご検討ください。詳しくは下記のGT 6シリーズの全モデルの比較・解説記事をご覧ください。
自動機能
GT 6には、便利な画面の自動切替機能が搭載されています。
ティーショットを終えてグリーンへ近づくと、コース全体の表示からグリーン画面へと自動的に切り替わります。
自分で切り替える必要がないため、プレー前後に機器の操作に追われることがなく、ショットに集中することができます。
情報コンテンツ：4.0点
| コースレイアウト | 〇 |
|---|---|
| グリーンレイアウト | 〇 |
| グリーンの起伏 | － |
| グリーンの回転 | － |
| ３点間距離 | 〇 |
| スマホ連動 | 〇 |
| その他 | － |
GT 6シリーズ3モデルの中で最も価格が抑えられたモデルです。
搭載機能も必要最低限に絞られていますので、GPSナビを徹底的に使いこなす上級者向けというよりは、基本的な機能で十分な方、価格を重視する方に適しています。
ここではGT 6の特徴を理解すべく、以下の３つの点について解説していきます。
- コース表示
- 3点間距離の計測（レイアップ）
- 上位モデルとの違い
①コース表示
こちらがコース全体を表示する基本画面です。
現在地とグリーンを起点に同心円が描かれているため、ボールをどこまで運ぶか、どれだけ残すかを視覚的に把握でき、戦略を立てやすくなっています。
なお、残り距離の表示については、上位モデル（GT 6 Pro / GT 6 Pro HONMA）ではグリーンの手前・中央・奥に対応していますが、GT 6では中央（センター）のみとなっています。
②3点間距離
GT 6シリーズは全モデルでタッチディスプレイを採用していて、下位モデルのGT 6にも「3点間距離」機能が搭載されています。
コースレイアウト上で任意の地点を指定すると、その地点をレイアップポイントとした場合に「運ぶべき距離」と「残り距離」を確認することができ、コースの攻略方法を探る上で役立てることができます。
③上位モデルとの違い
上位モデルのGT 6 Pro / GT 6 Pro HONMAでは、以下のような高度なコース案内機能が豊富に搭載されています。
- ハザードの拡大表示
- グリーン距離が中央・手前・奥に対応（GT 6は中央のみ）
- グリーン方向を示すコンパス機能
- グリーンの起伏・傾斜表示（傾斜はHONMAモデルのみ）
- 高低差補正距離（HONMAモデルのみ）
- 落球地点予測（HONMAモデルのみ）
ナビゲーション端末としてフル活用したい方は、上位モデルを検討されることをオススメします。
▼GT6 Pro HONMAのみに搭載の機能
特に最上位のHONMAモデルには、高低差補正、落球地点予測が搭載されていて、AIキャディと呼ぶに相応しいナビゲーション機能が充実しています。
上位モデルとの違いに興味がある方は、以下の「GT 6シリーズの比較・解説」の記事をご覧ください。
デザイン：5.0点
GT 6には、上位2モデルにはないサイズ展開があります。
デザインやカラーバリエーションも異なり、46mmモデルは存在感のあるサイズ感を好む方に、41mmモデルはコンパクトさや軽快さを重視する方に適しています。好みやスタイルに合わせて選べる点が特徴です。
GTシリーズは、サファイアガラスとチタン合金により、傷に強く高級感のあるイメージをお持ちの方も少なくないと思います。
しかし、GT 6は、ディスプレイにリチウムアルミノケイ酸（LAS）ガラス、本体にステンレスが用いられていて、一般的な素材が採用されています。
耐傷性や軽量性では上位モデルに劣りますが、日常使用には十分な強度を備えていますので、コスパを重視する方に適した仕様です。
| サイズ | (46mm)Φ46×10.95mm (41mm)Φ41.3×9.99mm |
|---|---|
| 重量 (ベルト含まず) |
(46mm)51.3g (41mm)37.5g |
| 防水 | IP69（IPX9相当） |
| 電源 | 充電（専用充電器） |
| 稼働時間 (GPS連続/通常) |
(46mm)40時間/21日 (41mm)25時間/14日 |
GT 6の46mmモデルでは、ディスプレイの表示領域が前作より広くなりました。
画面サイズは1.43インチから1.47インチへと拡張されたことで、プレー中の確認やタッチ操作が一段としやすくなっています。
GT 6はスマートウォッチメーカーならではの設計で、厚みを抑えた軽快な仕上がりになっています。
ゴルフ専用モデルと比べても装着時の違和感が少なく、スイング動作を妨げにくいのが特徴です。スポーツ全般を想定した設計のため、長時間の使用でも快適に着け続けられます。
※左がGT 6、右がGT 6 Pro
GT 6は、上位2モデルがケースとベルトを一体化した構造を採用しているのに対し、本体とベルトの接続部が独立したラグ構造になっています。
このラグありの設計によって腕へのフィット感を調整しやすく、クラシカルな印象を持たせることができます。そのため、スポーツ用途だけでなく、普段使いの時計としてもファッション性を重視する方に適したモデルといえます。
- バッテリーの持ちに感動！届いてから満充電して5日ほど使用してますがまだ80%残ってます。
- 充電は本当に2-3週間くらい待ちますね。
コスパ：5.0点
最安値の調査結果
※カッコ内は割引・ポイントを考慮した実質価格
コスパ評価
GT 6の主な魅力は、以下の3点が挙げられます。
- 直感的に操作できるカラータッチディスプレイ
- 屋外でも鮮明に表示される高性能スクリーン
- 戦略的な距離把握を可能にする「3点間距離」機能
特にディスプレイにはAMOLEDが採用されていて、前モデルと比べて最大輝度が約1.5倍向上。日差しの強い中でも抜群の見やすさを発揮してくれます。
一方で、GT 6は上位モデル（GT 6 Pro / GT 6 Pro HONMA）と比べると、ハザードの拡大表示やグリーンのアンジュレーション、高低差補正、落球地点の予測といった高度なナビ機能は非搭載です。
ただし、実用性の高い「3点間距離（レイアップ）」機能はしっかり備わっていますので、戦略的なプレーには十分対応できます。
価格は上位モデルより約1万5,000円安く、3万円前後で購入可能。コースマップやグリーンまでの距離、レイアップ機能があれば十分という方にとっては、スマートウォッチとしての汎用機能も充実していますので、コスパに優れた選択肢といえます。
WATCH GT 6 の総合評価
総合評価
| 総合評価 | ★★★★★ 4.6 |
|---|---|
| 画面表示 | ★★★★★ 5.0 |
| 操作性 | ★★★★☆ 4.0 |
| 情報コンテンツ | ★★★★☆ 4.0 |
| デザイン | ★★★★★ 5.0 |
| コスパ | ★★★★★ 5.0 |
どんな方にオススメか？
WATCH GT 6はどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- 丸型ディスプレイ・カラー表示のタッチ式が良い方
- コース・グリーンのレイアウトを見たい方
- レイアップ機能を使いたい方
取扱説明書
取扱説明書は下記リンクにて公開されています（外部サイト）。
▼GT6シリーズ（GT6 / GT 6 / GT 6 HONMA）の比較・解説は下記記事をご覧ください。
