ボイスキャディのT12PROについて、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
T12PRO の評価内訳
ボイスキャディのゴルフウォッチ(GPSゴルフナビ)、T12PROについて、「画面表示」「操作性」「情報コンテンツ」「デザイン」「コスパ」の5つの項目別に評価しました(5点満点・平均3点)。
画面表示:5.0点
| 形状 | 丸 |
|---|---|
| 仕様 | OLED |
| サイズ | 1.39インチ |
| 解像度 | - |

ディスプレイは丸型のカラー(タッチ式)で、有機EL(SUPER OLED)が採用されています。
この有機ELは前作のT11PROから搭載されていて、液晶とは異なり画素そのものが発光するため、明るくはっきりとした表示が特徴です。
液晶より価格は高くなりますが、発色が鮮やかで、屋外での視認性の高さはゴルフ用として最適です。
明るさを示す単位であるnitは1,100と前作から変わらず、視認性の良さは継承されています。

出典・参考:マニュアル
画面の明るさの調整も可能で、5段階での切り替えが可能です。
さらにスマホのようにオートモードにもできますので、周囲の光環境に応じて自動的に最適な明るさが維持されます。
- 輝度も高く非常に見やすいです。
- 発色良く見やすいです。
操作性:4.0点
| 操作方法 | タッチ式(+1ボタン) |
|---|---|
| 自動画面切替 (残距離に応じた最適ビューを表示) |
○ |
| 自動スコア管理 (ショット感知) |
○ |
操作方法

ディスプレイはカラーのタッチ式を採用しています。
スワイプで画面を切り替えたり、タップ操作で詳細を見たり、直感的に扱うことができます。
GPSゴルフナビは、
「使いこなせるか不安」
「難しそう」
と感じる方も多いようです。
しかし、T12PROはこの不安を一気に解消してくれています!

出典・参考:voicecaddie.jp
今回新たに搭載されたのが、画面の最上部に「i」アイコンで、いわゆるヘルプ機能です。
この「i」をタップすると、その画面での操作方法をアニメーションで案内してくれます。
上図の例では、
「コースビューで長押しすると拡大されるよ!」
と教えてくれています。
つまり、マニュアルを持ち運ばなくても、一通り使いこなせてしまうわけです。
自動機能
T12PROには、GPSとショット感知を活用した多彩な自動機能が搭載されています。
画面切替やショット記録といった操作を自動で行ってくれるため、プレーに集中することができます。
- 自動スコア管理(ショット感知)
- 自動ビュー切替(残距離に応じて切替)
- グリーン自動回転(現在地の向きからのグリーン描画)

例えば、ティーショット後にグリーンを狙える距離へ近づくと、自動的にアプローチビューへ切り替わります。機器の操作に追われることもありません。
情報コンテンツ:5.0点
| コースレイアウト | ○ |
|---|---|
| グリーンレイアウト | ○ |
| グリーンの起伏 | ○ |
| グリーンの回転 | ○ |
| 3点間距離 | ○ |
| スマホ連動 | ○ |
| その他 | グリーン方向表示(コンパス) 高低差機能 現在地・グリーンからの同心円 ロングパットガイド |
T12PROは、ボイスキャディの最上位機種らしく、コース情報とナビゲーション機能の両方で非常に充実しています。
ここでは、特に注目すべき機能として、①コースビュー、②レイアップ(3点間距離)、③パットガイドの3つについて解説します。
①コースビュー

出典・参考:マニュアル
こちらが基本となるコースビューの画面です。まず注目したいのが2種類の同心円です。
コース上に描かれる赤いサークルは、現在地からのドライバー飛距離を示しています。
予め自分のドライバー飛距離を設定しておくことで、ティーショットがハザードに届くかどうかを一目で確認できます。
グリーン側からの白いサークルは、グリーンから50ヤード、100ヤードの距離を示しています。
残り距離を考慮しながら刻むポイントを探る際の目安になります。なお、この同心円のサイズはアプリから変更することもできます。

コースビューの画面中央を長押しすると拡大表示に切り替わり、コースの細かな形状を確認できます。
さらに、ハザードをタップするとその部分が拡大され、現在地からハザードの前後までの距離が表示されます。
これらの情報は、レーザー距離計では取得が難しく、GPS機器だからこそ得られる利点です。
②レイアップ(3点間距離)

レイアップ機能は、ボイスキャディでは「User IP」という名称で従来モデルから搭載されています(上図の左)。
コースビュー上で任意の地点を指定すると、その地点をレイアップポイントとして設定でき、現在地からレイアップポイント、レイアップポイントからグリーンまでの2種類の距離を案内してくれます。
T12PROではこの機能に「Dual Pointing」という機能が追加されました(上図の右)。
これは現在地から見て、レイアップポイントとグリーンの方向にあるかを、コンパス表示で同時に示してくれます。ドッグレッグや起伏などで見えない場面でも、位置関係を把握することができます。霧などで視界が遮られる場面でも役立ちます。
③パットガイド

パットの場面では、ヒートマップによるアンジュレーション情報に加えて、2種類のナビゲーション機能が備わっています。
スロープガイド(上図左)は、ピン手前とピン奥の高低差を文字で案内してくれる機能です。
画面下部と上部にそれぞれ表示されるため、アンジュレーションに加えて上り下りの情報を分かりやすく伝えてくれるため、ストローク時の力加減を判断する参考になります。
ロングパットガイド(上図右)は、パット距離が5m以上の場合に作動し、狙うべき方向を教えてくれます。
「右1m以上が狙い目」「左1クラブ以内が狙い目」「真っ直ぐ」といった表現で伝えてくれますので、長距離パットで方向性に迷う場面で役立ちそうです。
- 高低差込みで残り距離・グリーンの前後の距離がわかり、とても便利に使えています。
- グリーンの傾斜がわかるのはすごく良い。あと砲台グリーンでもピンまでの距離が分かるのがいい。
デザイン:5.0点

T12PROは、従来同様にブラックのみに1色での展開です。カラーバリエーションはありません。
右上の電源ボタンは、出っ張りが抑えられていますので、装着していて邪魔になりにくい設計になっています。
| サイズ | Φ50.3×14.68mm |
|---|---|
| 重量 | 46.6g(バンド含む) |
| 防水 | IPX7 |
| 電源 | 充電(専用充電器) |
| 稼働時間 | 10時間(ゴルフモード) 5日(通常) |
T12PROは「前作より2mm薄く、1g軽くなった」と説明されています。
ただ、厳密にいうと薄くなったのは間違いないのですが、公開スペックを見比べると、16.1mm → 14.68mm のため、薄くなったのは約1.42mmです。
”薄くなった”のは間違いないですが、従来モデルがやや厚かったため、今回のT12PROは”普通の厚さ”になりました。
いずれにしても装着感は前作より向上していますので、より快適に使えるようになっています。
- 以前はT 8を使用していましたが、本体が薄くて軽い、また、初期動作も格段に速くなった印象です。
コスパ:4.0点
最安値の調査結果
- 楽天:59,950円(53,955円)
- Amazon:59,950円
※カッコ内は割引等を考慮した実質価格
コスパ評価
T12PROの特徴としては、以下の機能が挙げられます。
- タッチディスプレイ
- OLED表示
- スコア自動管理
- 高低差機能・グリーンアンジュレーション
- 3点間距離(レイアップ機能)
- デュアルポインティング
- ロングパットガイド
中でも「デュアルポインティング」は、ターゲットが見えない状況でもグリーンとレイアップポイントの両方向を同時に示してくれるため、コース全体の把握が格段にしやすくなっています。
さらに「ロングパットガイド」は、グリーンのアンジュレーションを考慮した打ち出し方向を提案してくれる機能で、まるでキャディにアドバイスを受けているような感覚を得られます。
市場価格は5万円を超え、GPSゴルフナビとしては高価格帯に位置します。しかし、それに見合うだけの先進機能が搭載されていますので、こういった機能や情報を使いたいゴルファーにとっては十分に満足できるモデルと言えるでしょう。
T12PRO の総合評価
総合評価
| 総合評価 | ★★★★★ 4.8 |
|---|---|
| 画面表示 | ★★★★★ 5.0 |
| 操作性 | ★★★★★ 5.0 |
| 情報コンテンツ | ★★★★★ 5.0 |
| デザイン | ★★★★★ 5.0 |
| コスパ | ★★★★☆ 4.0 |

どんな方にオススメか?
T12PROはどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- 5万円超えの予算が可能な方
- 丸型ディスプレイ・カラー表示のタッチ式が良い方
- コースレイアウト・グリーンアンジュレーションを見たい方
- レイアップ機能を使いたい方
- 高低差機能を使いたいか
- パットナビゲーションを使いたい方
取扱説明書
取扱説明書は下記リンクにて公開されています(外部サイト)。
T12PROとT11PROの違い

*左がT12PRO、右がT11PRO
この章では、前作にあたるT11PRO(2024年9月発売)との違いについて詳しく解説します。
基本性能、ゴルフ機能、価格の4点にまとめましたので、買い替えを検討されている方、どちらがベストバイか迷われている方が参考にして頂けます。
基本性能:T12PROは薄型・軽量化、GPS・バッテリーも強化
T12PROは、GPS端末としての基本仕様で、3つの大きな進化 を遂げています。
- GPS性能:
従来モデルに搭載されていた”Quick GPS”が、上位版の”Quick GPS+”に進化。測位速度がさらに高速化しています。 - バッテリー性能:
ウォッチモードでの稼働時間は従来の約2日から 最大5日間へと大幅に延長。ラウンド中の電池切れの不安が軽減されます。 - 薄型化:
本体の厚さは従来の16mm台から 14mm台へスリム化。標準的なサイズとなり、装着感がより自然で快適になっています。
ゴルフ機能:T12PROに新機能!Dual Pointing+HELP機能を搭載
T12PROでは、従来モデルにはなかった新しいゴルフ機能が追加されています。
- Dual Pointing(デュアルポインティング):
レイアップ機能(3点間距離)を使用した際に、グリーン方向だけでなく、指定したIP地点(レイアップ地点)の方向も同時に表示する機能です。 - HELP機能:
ラウンド中に操作や機能に迷った際、画面上で簡単にガイドを呼び出せるサポート機能です。説明書を開かなくてもその場で使い方を確認できるため、初めての方にも安心です。
市場価格の差:最安値の差は約1万2,000円
▼最安値の調査結果
※割引等を考慮した実質価格
市場価格の最安値は、T12PROが53,955円、T11PROが41,980円です。
つまり、価格差は約12,000円です。
どちらが良いかは予算で決まる
T11PROからT12PROとなり、進化・変化した主なポイントを改めて整理します。
- GPS・バッテリ性能が向上
- ゴルフ機能は、Dual Pointing、HELP機能を新搭載
- 外観は似ているが、16mm台から14mm台に薄型化
- 市場最安値は約1万2,000円高い
特にヘルプ機能が追加された点は、業界全体でも一歩先を行った進化です。GPSゴルフナビを使いきれるか不安な方には、不安を取り去ってくれる心強い機能です。
予算が許されるのであれば、基本的にT12PROがおすすめです。
ただ、Tシリーズは最上位モデルのため元々が高額で、前作との価格差は1万円以上あります。
価格差は大きいものの、T11PROにもレイアップ機能、パッティングガイドなど、十分に高度なナビゲーションが備わっていて完成度が高いモデルです。
コスパ重視の方、1万円の差が大きいと感じられる方には、T11PROもまだまだ十分におすすめです。


