グリーンオンから発売されている ザ・ゴルフウォッチ ノルム GN301とGN101について、外観・画面・機能・性能・価格の違いを詳しく解説します。
ザ・ゴルフウォッチ ノルム GN301とGN101
▼左がノルム GN301、右がGN101
ザ・ゴルフウォッチ GN101は2023年9月に発売されていて、その後、ザ・ゴルフウォッチ ノルム GN301が2024年10月に発売されています。
名称やネーミング体系が似ているため、後継モデルのように思われますが、ザ・ゴルフウォッチは「NORM ノルム」と名の付くシリーズがあり、ノルムⅡ、ノルムⅡプラス、ノルム GN301が継承関係にあります。
なお、発売時期、機能・性能、価格から考えると、ノルム GN301の方が上位モデル、GN101の方が下位モデルといって良いでしょう。
ノルム GN301の方が高機能で高額！
市場価格の差：ノルム GN301の方が6,000円ほど高いが、それでもオススメ！
▼最安値の調査結果
定価はどちらも2万円以下に抑えられていて、GPSゴルフナビとしては低価格な方に入ります。
市場価格の最安値は、ノルム GN301が楽天で16,632円、GN101が楽天で10,800円で、価格差は約6,000円です。
予算を抑えたい方は1～2万円の範囲で探されている方が多いと思いますので、その意味ではニーズに応えた価格となっています。
どちらがオススメかについて先に筆者の結論を述べてしまいますと、予算が許されるのであれば、上位モデルのノルム GN301がオススメです。
ノルム GN301がオススメな理由は、もそもがGPSゴルフナビとしては低価格なのに加えて、6,000円の差を十分に上回るだけのメリットがあるからです。
それではノルム GN301とGN101の違いについて詳しく見て行きましょう。
外観の違い：ノルム GN301の方がコンパクトで、ベルトも邪魔にならない
▼左がノルム GN301、右がGN101
カラーバリエーションはどちらもブラック１種類で、全体的なフォルムも似ています。
よく見ると、ケース（ディスプレイの外枠）部分の形状に違いがあり、ノルム GN301の方がコンパクトですっきりとした形状になっています。
▼サイズ・重量の違い
| モデル | ノルム GN301 | GN101 |
|---|---|---|
| 本体サイズ | 56.7×40.7×12mm | 62.7×40.8×11.8mm |
| 重量 | 43g | 42g |
本体サイズはノルム GN301の方が縦幅が6mm短くなっています。
もしスイングの際に装着していることが気になりそうなは、ノルム GN301の方がコンパクトな分、付け心地が良いでしょう。
ただ、どちらも丸型ディスプレイの大型タイプではないため、基本的にコンパクトにできています。腕時計が余程苦手な方でなければ、大きさ・重さに関して殆どの方が気にされる必要は無いと思います。
▼ノルム GN301はインサートベルトを採用
本体以外のところでは、ノルム GN301の方がベルトの付け方に工夫が凝らされています。余った部分を内側に入れ込むインサート式になっています。
この構造により、余った部分がペラペラしませんので、グリップエンドに当たったり、洋服に引っ掛かったりしないため、付け心地の良さをより高めてくれます。
画面の違い：サイズ・表示方法も同じ！
▼左がノルム GN301、右がGN101
ディスプレイはどちらも1.28インチで、反射型のカラー液晶が採用されています。
解像度については、ノルム GN301が176×176ピクセルで、GN101の方は公開値が無いため分かりませんが、表示内容から察すると同程度ではないかと思われます。
▼画面の違い
| モデル | ノルム GN301 | GN101 |
|---|---|---|
| 画面形状 | 四角 | 四角 |
| 仕様 | 反射型カラー液晶 | 反射型カラー液晶 |
| 画面サイズ | 1.28インチ | 1.28インチ |
| 解像度 | 176×176ピクセル | － |
ちなみに、ガーミンなど表示性能が優れているタイプでは、同程度のディスプレイサイズで400×400ぐらいの解像度があります。
画素数で言うとガーミンの方が5倍近く多いということになります。
▼左がノルム GN301、右がガーミン Approach S50
上図の通り、ノルム GN301とガーミン Approach S50でコースレイアウトの表示画面を並べてみると、その違いは歴然です。ノルム GN301の表示はやや簡易な感じは否めませんが、コース形状を把握するという意味でいえば、十分、供する内容です。
なお、解像度はノルム GN301で27％向上していますので、コースレイアウトやアイコンの表示などがよりリアルになっています。
操作性の違い：ノルム GN301はショット感知を採用！どちらも操作はシンプルで簡単！
▼ノルム GN301のボタン説明
出典：マニュアル
ノルム GN301とGN101は、どちらもタッチ式ディスプレイは採用されておらず、側面のボタンで操作するタイプです。
ボタンの数・配置も同じで、基本的な操作方法も同じです。
▼ノルム GN301の画面遷移
出典・参考：マニュアル
▼ノルム GN101の画面遷移
出典・参考：マニュアル
どちらのモデルも基本的に左下のPAGEボタンを中心に使用します。
PAGEボタンを押すと画面が次々と切り替わっていきますので、それだけでグリーンやハザードまでの距離を確認することができます。
なお、ノルム GN301にはショットを自動で感知するオートショットと呼ばれる機能が搭載されています。自動的にスコアを記録してくれますので、機器に任せてしまいたい方はノルム GN301がオススメです。
一方、GN101にもスコア管理の機能はありますが、ショット感知機能はありませんので、自分でショット・パットの数を記録していく形となります。
ショット感知を使わないのであれば、どちらもPAGEボタンでの画面切替がメインで操作が簡単！
情報・コンテンツの違い：ノルム GN301はコースレイアウトが見れる！GN101は残距離専門
ノルム GN301とGN101の大きな違いは、ノルム GN301にはレイアウト表示と高低差機能があるのに対して、GN101にはそれらの機能は無く、残距離表示が専門です。
つまり、コースレイアウトやグリーン形状を見たいという方はノルム GN301、反対にグリーンとハザードまでの距離さえ分かれば良いという方はGN101が適しています。
レイアウト表示（ノルム GN301に搭載）
左がコースレイアウトが表示されるホールレイアウト画面です。50ヤード単位の同心円も描かれますので、レイアップ地点を探る際にも参考になります。
右がスマートグリーン画面です。ヒートマップでアンジュレーションも表示されます。
高低差機能（ノルム GN301に搭載）
出典：greenon.jp
ルール適合のOn/Off設定があり、OffにしてあるとPAGEキーを押し進めていくと高低差画面が表示されます。
①水平距離、②高低差、③高低差を考慮した打つべき目安距離の３つが数値で表示されます。併せてコースを横から見た形状がグラフィカルに表示されますが、こちらは参考程度でしょう。
ザ・ゴルフウォッチ ノルム GN301とGN101の仕様比較
| モデル名 | ノルム GN301 | GN101 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2024年10月 | 2023年9月 |
| 定価 | 19,800円 | 13,200円 |
| 画面形状 | 四角 | 四角 |
| 仕様 | 反射型カラー液晶 | 反射型カラー液晶 |
| 画面サイズ | 1.28インチ | 1.28インチ |
| 解像度 | 176×176ピクセル | － |
| 本体サイズ | 56.7×40.7×12mm | 62.7×40.8×11.8mm |
| 重量 | 43g | 42g |
| コースレイアウト | 〇 | － |
| 3点間距離 | － | － |
| フェアウェイナビ | － | － |
| 高低差機能 | 〇 | － |
| 推奨番手 | － | － |
| グリーンレイアウト | 〇 | － |
| グリーンの起伏 | 〇 | － |
| グリーンの回転 | 〇 | － |
| グリーンディレクション | 〇 | － |
| パットシミュレーション | 〇 | － |
| オートビューチェンジ | － | － |
| オートスコア | 〇 | － |
| みちびきL1S | 〇 | 〇 |
まとめ：ノルム GN301とGN101は、どちらがオススメか？
冒頭の価格のところで、ノルム GN301がオススメと述べてしまっていますが、改めて整理します。
ノルム GN301とGN101の主な違いをまとめると以下の通りとなります。
- 市場価格は、ノルム GN301の方が約6,000円高い
- ディスプレイサイズは同じ、解像度も恐らく同程度（GN101は非公開）。
- ノルム GN301の方が高機能で、オートショット（自動スコア管理）、コース・グリーンレイアウト、グリーンアンジュレーション（簡易）、高低差機能を搭載。
以上を踏まえると、ノルム GN301は約6,000円高いものの、ショットが自動検知され、コースマップが見え、高低差機能が使えますので、価格差以上のメリットが備わっています。
ノルム GN301の方が高額と言っても、2万円以下で購入することができますので、予算が問題無いようであれば、ノルム GN301をオススメします。
なお、レイアウト表示やショット感知は不要で、残距離さえ分かれば良く、高低差機能も要らないという方は、GN101で十分ニーズを満たしてくれるでしょう。
ニーズがシンプルな分、操作もよりシンプルで、お手軽に使うことができます。
