ガーミンのApproach S70について、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
Approach S70 の評価内訳
ガーミンのゴルフウォッチ(GPSゴルフナビ)、Approach S70について、画面表示、操作性、情報コンテンツ、デザイン、コスパの5つの項目別に評価しました(5点満点で普通は3点)。
画面表示:5.0点
形状 | 丸 |
---|---|
仕様 | 有機EL(AMOLED) |
サイズ | (47ミリモデル)1.4インチ (42ミリモデル)1.2インチ |
解像度 | (47ミリモデル)454×454ピクセル (42ミリモデル)390×390ピクセル |
出典:garmin.co.jp
ディスプレイは丸型のカラー(タッチ式)で、有機EL(AMOLED)が採用されています。
バックライトで映し出す液晶とは違って、有機ELはディスプレイ自体が発光します。コストは増すものの、黒が鮮やか、視野角が広い、薄くて軽量というメリットがあります。そのため、屋外で用いるゴルフ用のGPSナビには特に適しています。
ディスプレイ形状は丸型を採用しています。このタイプはコースやグリーンのレイアウトなど、複雑な形状のものを描画するのに向いていて、更に画面の全方向(360°)にスペースがあるためアイコンなどを詰め込みやすく、映像重視・タッチ式に適しています。
コースマップのスクロール、グリーンの起伏表示(アンジュレーション)など、とにかく映像とタッチ操作を駆使して高度なナビ情報を得たい方に適しています。
<他メーカーのシンプルタイプ>
出典:Amazon
逆に言えば、情報満載で高機能なものではなく、レーザー距離計の代わりの感覚で用いる方には不向きです。
上図のようなシンプルなものの方が使いやすい方は、四角ディスプレイ・低価格のものから探されると良いでしょう。
- 有機ELという事で画面が圧倒的に綺麗で、ラウンド中によく見えます。
- よく晴れた日中でも見やすい。
- 最近、老眼が酷くS62では画面が見にくい時がありましたが、画面が明るく、文字がくっきり見えるのでストレスがなくなりました。
操作性:5.0点
操作方法 | タッチ式(+3ボタン) |
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自動画面切替 (残距離に応じた最適ビューを表示) |
○ |
自動スコア管理 (ショット感知) |
○ |
操作方法
ディスプレイはカラーのタッチ式を採用しています。
GPSゴルフナビは、タッチ式とボタン式の2つに大きく分かれていて、タッチ式の方は、画面に触れてスマホ感覚で扱える、画面の気になる部分に触れれば何とか直感的に操作できてしまうという大きなメリットがあります。
反対にタッチ式のデメリットを挙げるとすると、スマホよりも画面が小さいためミスタッチしやすかったり、値段が高くなるといったことが挙げられます。
▼コースレイアウトの解説から再生されます(5:32)
Approach S70は、スクロールやズームの挙動が滑らかで、かなり自由にコースレイアウトを見ることができます。実際の画面の動き・操作方法は、上掲の動画で分かりやすく解説されています。
出典・参考:garmin.co.jp
例えばコースレイアウトの画面では、右側に白いスライダーが用意されていて、上下にスライドさせることで拡大・縮小することができます。
また、画面下にある上・下のボタンをタッチすると、選択しているハザードが上・下に移動して、手前・奥までの距離が案内されます。
自動機能
タッチ式は高機能で使い方が難しそうと思われる方も少なくないようですが、Approach S70は自動機能も充実しています。
- 自動スコア管理(ショット感知)
- 自動ビュー切替
搭載されている機能が多いため、深く知れば色々なことができますが、Google Mapのような感覚でコースレイアウト、ハザード、グリーン情報を見ることができますので、操作に困って何もできないということはありません。
- 今までスコープを使ってましたが、手ブレや障害物で測れないとかありましたが、どこでも距離がわかるのがやっぱりいいです。
- 操作性はS62とほぼ同じ。
情報コンテンツ:5.0点
コースレイアウト | 〇 |
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グリーンレイアウト | 〇 |
グリーンの起伏 | 〇(有料で利用可) |
グリーンの回転 | - |
3点間距離 | 〇 |
スマホ連動 | 〇 |
その他 | バーチャルキャディー(番手推奨・落下地点予測) 風速・風向きを考慮した距離案内 |
Approach S70はビジュアル表示の美しさに目を奪われがちですが、単なるコース案内に留まらず、ショットをサポートする仕組みが上手に組み込まれています。
ここでは特に注目したい機能として、PlaysLike距離、バーチャルキャディの2つを解説します。
PlaysLike距離
出典:garmin.co.jp
PlaysLike距離は、従来の高低差機能が進化した機能です。Approach S70はスマホとBluetooth接続することで気象情報を取り入れることができ、高低差を加味した打つべき目安距離の算出の際に、風向き、風速、空気密度まで考慮してくれます。
そして、それぞれの要素がどれだけ影響したかについても、上図の通り内訳も示してくれます。
バーチャルキャディ
バーチャルキャディは、過去のショットデータを参考にして、どの番手で打てば良いか、それによりどのような結果になるかを予測してくれる機能です。
上図左では、「166ヤードを7番アイアン」で打つことを提案していて、白い薄掛けの四角いエリアで着弾地点を予測しています。
また別の場面となる上図右では、その次のショットと最終的なスコアを予想しています。
- GPSの補足の速さ、画面のクリアさ、高低差、風、空気密度の補正、スコアの記録、どれをとってもノウハウの蓄積を感じる。
- Garminならバッテリー余裕でした。なんなら終わった後でも3〜4日もちました。やっぱりゴルフにはGarminですね!
- スコア入力も簡単で、携帯でのスコアカードもマップ付きで見られるから最高。
デザイン:5.0点
Approach S70はサイズとカラーにバリエーションが用意されています。
サイズの方は47ミリモデルと42ミリモデルがあり、ディスプレイやベルトの大きさが異なっています。なお機能・性能は同じです。
カラーバリエーションは、47ミリモデルの方がBLACKとBRONZE、42ミリモデルの方がWHITEとGRAYです。
デザイン的には、さすがGarminだけあって高級品だと一目で分かりますし、落ち着きと精悍さがあります。
サイズ | (47ミリモデル)Φ47×14mm (42ミリモデル)Φ42×13mm |
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重量 | (47ミリモデル)56g (42ミリモデル)44g |
大きさが選べるのがまず有難いですし、丸型としては厚さも抑えられています。
重さは、Approach S62の61gから軽量化されていて、42インチモデルの方は44g、47インチモデルの方は56gとなっています。
タッチ式スクリーンの割にボタンは3つと多めではありますが、本体右側に集約されていますので、装着していて邪魔に感じにくくなっています。
なお、そもそも時計をしたままスイングすることが気になる・気になりそうな方は、四角型ディスプレイの方が基本的にコンパクトなため、その中から薄型・軽量なものを探されると良いでしょう。
- 軽いので、時計を付けてないみたいです。
- 本体は軽くて高級感がある。
- S60からの買い替えですが、バッテリーのもちは5倍以上、更に軽いのでお勧めです。
コスパ:3.0点
このモデルの抑えておきたい特徴は、丸型カラータッチ式パネル、自動機能(スコア管理・ビュー切替)、充実したコース情報とナビ機能といったところが挙げられます。
特に、画質の良さと滑らかなスクロールは秀逸で、映像での分かりやすいコース紹介、風まで考慮した目安距離、過去データを基にした推奨番手・落球地点予測など、至れり尽くせりのハイテク機器です。
対象ゴルファーは、スマートウォッチの操作が苦でない方、ハイテクを駆使してコースに挑みたい方となります。
価格は定価が約10万円で市場価格も7~8万円という超高級品でして、機能・性能を考えると高額になるのは致し方無しではありますが、対象ゴルファーに予算的な余裕がある方という条件も加わります。
- 高額ですが、必要な機能は全て実装されてます。
- グリーン回りが課金制なのが少し残念です。
Approach S70 の総合評価
総合評価
総合評価 | ★★★★★ 4.6 |
---|---|
画面表示 | ★★★★★ 5.0 |
操作性 | ★★★★★ 5.0 |
情報コンテンツ | ★★★★★ 5.0 |
デザイン | ★★★★★ 5.0 |
コスパ | ★★★☆☆ 3.0 |
どんな方にオススメか?
Approach S70はどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- 7万円以上の高価格が問題無い方
- 丸型ディスプレイ・カラー表示のタッチ式が良い方
- スコア自動管理(スイング感知)を使いたい方
- コースレイアウト・グリーン・アンジュレーションを見たい方
- レイアップ機能を使いたい方
- 番手提案・落球地点予測を使いたい方
- 高低差機能を使いたい方
最安値の調査結果
※カッコ内は割引・ポイントを考慮した実質価格
取扱説明書
取扱説明書は下記リンクにて公開されています(外部サイト)。