ショットナビのVELLIX(べリックス)について、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
VELLIX の評価内訳
ショットナビのゴルフウォッチ(GPSゴルフナビ)、VELLIXについて、「画面表示」「操作性」「情報コンテンツ」「デザイン」「コスパ」の5つの項目別に評価しました(5点満点・平均3点)。
画面表示:5.0点
| 形状 | 丸 |
|---|---|
| 仕様 | 有機EL(AMOLED) |
| サイズ | (V14)1.43インチ (V12)1.2インチ |
| 解像度 | - |

ディスプレイは丸型のカラー(タッチ式)で、有機EL(AMOLED)が採用されています。
ショットナビはこれまで最上位のEXCEEDSでも液晶ディスプレイ(LCD)で、視認性が唯一とも言えるウィークポイントでしたが、遂にVELLIXで有機ELが初採用されました。
有機ELは画素そのものが発光し、かつ、黒が完全に表現されるため、コントラストがしっかり効いて、日差しの下でも”明るくはっきり”表示されます。
デメリットとしては、液晶より高額な点がありますが、屋外で用いるゴルフ用としては最適な仕様です。

VELLIXは、V14、V12の2タイプあります。大・小のサイズ違いで、それに伴って画面サイズにも違いがあります。
V14は1.43インチ、V12は12インチで、V14の方が約20%大きいため、見やすさ・タッチ画面の操作のしやすも優れています。
- 見やすさ・操作性を重視する方 → V14
- 装着感を重視する方 → V12

出典・参考:マニュアル
高機能タイプのGPSゴルフナビは、情報量が豊富な反面、表示が細かくなりがちです。結果として、最も重要な「距離情報」が見づらいという声が意外と多く聞かれます。
その点、ショットナビには「どでか文字ビュー」機能が搭載されています。
ワンタッチで距離表示を画面いっぱいに拡大できるため、
- 細かな文字が苦手な方
- 距離だけを優先して確認したい方
にとって非常に便利です。
操作性:5.0点
| 操作方法 | タッチ式(+2ボタン) |
|---|---|
| 自動画面切替 (残距離に応じた最適ビューを表示) |
○ |
| 自動スコア管理 (ショット感知) |
○ |
操作方法

出典:shotnavi.jp
ディスプレイには、カラータッチパネルが採用されています。
スワイプで画面を切り替えたり、タップ操作で詳細を見たり、スマホやタブレット同じ操作感で扱うことができます。
自動機能
VELLIXは、ラウンド中に機器の操作に煩わされることなくプレーに集中できるよう、各種自動機能が充実しています。
- 自動スコア管理(ショット感知)
- 自動ビュー切替(残距離に応じて切替)
- ダイナミックグリーンアイ(現在地からの向きにグリーンを回転)

出典:shotnavi.jp
特に秀逸なのが「オートビューチェンジ」機能です。
グリーンに近づけば自動的にグリーン画面へ切り替わるのは勿論のこと、残り距離がドライバーの飛距離以上か以下かを判定して、状況に応じてコース情報の表示形式を切り替えてくれます。

出典・参考:マニュアル
グリーン表示は、現在地からの視点に合わせて画面が自動的に回転します。
前後・左右を頭の中で変換する必要がなく、見た向きに応じてグリーンの幅や奥行きがそのまま表示されるため、非常に実用的です。
情報コンテンツ:5.0点
| コースレイアウト | ○ |
|---|---|
| グリーンレイアウト | ○ |
| グリーンの起伏 | ○ |
| グリーンの回転 | ○ |
| 3点間距離 | ○ |
| スマホ連動 | ○ |
| その他 | どでか文字表示 高低差機能 レイアップ円・ドライバー距離円 フェアウェイナビ レイアップナビ グリーンディレクション パットシミュレーション |
VELLIXはタッチ式を採用していますので、従来のボタン式よりも多彩な機能を搭載しています。
ここでは特に注目すべき機能として、以下の3つについて解説します。
- 基本画面の表示内容
- グリーン画面の表示内容
- 3点間距離(レイアップ機能)
①基本画面の表示内容

ティーショット時など残距離がドライバー飛距離以上の時は、コース全体が把握できるハザードビューが表示されます。
グリーン側からは、あらかじめ設定したレイアップ距離の同心円が描かれます。
👉 自分の得意なアプローチ距離を設定しておけば、寄せやすい位置が一目瞭然!
画面最上部に赤色で、グリーン方向を示す矢印が表示されます。
👉 ブラインド状態でも、グリーンがある方向が分かる
ハザードの位置がコースマップ上にA(赤)、B(青)、C(黄)で表示されます。そして、画面左側にはハザードまでの距離が表示されます。
スクリーン右下に配置されたアーチ状のバーで、拡大・縮小の操作ができます。コース画面を状況に応じて拡大・縮小できるため、細部の確認から全体の把握までスムーズに行えます。
②グリーン画面の表示内容

グリーン表示は、現在地からの視点に合わせて自動的に回転してくれます。前後・左右を頭の中で変換する必要がなく、直感的にグリーンの形状や幅を把握できます。
①:グリーンセンターまでの距離
②:グリーンフロントまでの距離
③:グリーンの前後左右の幅
④:グリーンの傾斜(ヒートマップ)と傾斜向き(矢印)

出典・参考:マニュアル
さらに、パットシミュレーション機能も搭載されています。
ピンまでの距離と高低差をナビゲーションしてくれるため、ヒートマップや傾斜矢印と組み合わせることで、グリーン上での距離感やタッチのイメージをつかみやすくなります。
③3点間距離(レイアップ)

コースマップ上で任意の地点をタップすると、その地点を経由した距離を案内してくれます。
- 赤色:現在地から指定地点までの距離
- 黄色:指定地点からグリーンまでの距離
この機能を活用すれば、次のショットで何ヤード残るかを把握できるだけでなく、得意な距離を残すためには何ヤード打てば良いかを逆算することも可能です。
戦略的なコースマネジメントに大きく役立つ機能です。
デザイン:5.0点

出典:shotnavi.jp
カラー展開は、ベゼルからバンドまで統一されたブラックの1カラーのみ。
無駄な装飾や突起を排したミニマルなデザインで、落ち着いた印象を与えてくれます。シンプルな外観は老若男女を問わず馴染みやすく、幅広い層に受け入れられそうです。
| サイズ | (V14)Φ48×12.5mm (V12)Φ42×12.5mm |
|---|---|
| 重量 | (V14)28g(ベルト含まず) (V12)24g(ベルト含まず) |
| 防水 | IPX7(生活防水程度) |
| 電源 | 充電(マグネット式 専用充電器) |
| 稼働時間 | (V14)15時間 (V12)12時間 |
サイズは直径48mmのV14と、42mmのV12の2種類をラインナップ。厚さは標準的で、装着していても違和感が少なく快適です。
見やすさや操作性を重視するならV14、コンパクトさを優先するならV12と、好みに合わせて選ぶことができます。
一つ注意が必要な点として、サイズの違いはバッテリー性能にも直結しています。
連続使用時間は15時間(V14)、12時間(V12)で、従来モデルより長めではありますが、GPSゴルフナビは充電持ちが課題視される上、バッテリー劣化の懸念もあります。充電に余裕を持ちたい方には、より長時間使えるV14がおすすめです。
コスパ:4.0点
最安値の調査結果
<V14>
- 楽天:44,000円(39,600円)
- Amazon:44,000円(39,593円)
<V12>
- 楽天:39,600円(35,640円)
- Amazon:39,600円(36,000円)
※カッコ内は割引等を考慮した実質価格
コスパ評価
VELLIXの魅力は、充実した機能と価格のバランスにあります。
- タッチディスプレイによる直感的な操作性
- OLED表示による抜群の視認性
- 自動機能(ショット感知・ビュー切替・グリーン回転)で操作不要
- 高低差機能・グリーンアンジュレーションによる戦略的サポート
- 3点間距離(レイアップ機能)で実践的な距離管理
従来のショットナビは「高機能ながら価格が抑えられている」点で人気でしたが、液晶表示の見づらさが唯一の弱点でした。
VELLIXではシリーズ初となるOLEDを搭載し、視認性が飛躍的に向上。さらにタッチ式操作やレイアップ機能まで備えながら、実質4万円以下で購入可能です。
高機能GPSナビの中でも、コストパフォーマンスは群を抜いて優秀です。
VELLIX の総合評価
総合評価
| 総合評価 | ★★★★★ 4.8 |
|---|---|
| 画面表示 | ★★★★★ 5.0 |
| 操作性 | ★★★★★ 5.0 |
| 情報コンテンツ | ★★★★★ 5.0 |
| デザイン | ★★★★★ 5.0 |
| コスパ | ★★★★☆ 4.0 |

どんな方にオススメか?
VELLIXはどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- 丸型ディスプレイ・カラー表示のタッチ式が良い方
- コースレイアウト・グリーンアンジュレーションを見たい方
- レイアップ機能を使いたい方
- 高低差機能を使いたい方
取扱説明書
取扱説明書は下記リンクにて公開されています(外部サイト)。
